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【漱石山房記念館・漱石公園】夏目漱石の記念館へ。新宿区早稲田の都心で文学さんぽ

漱石山房記念館の外観

こんにちは、ハルです。

暑い夏が終わって、早く秋が来ないかな?と切実に願っている今日このごろ。

「芸術の秋」を先回りして楽しむべく「夏目漱石」の記念館に行ってきました。

 

東京に夏目漱石の記念館なんてあったかな?

 

と思ったのですが、それもそのはず「漱石山房記念館」は2017年にできたばかりの記念館

漱石が晩年の9年を過ごした早稲田南町の旧居に設立されました。

 

今回は、漱石山房記念館漱石公園のご紹介です。

 

もっといろいろ巡りたかったけれど、今回はこの2カ所です。

 

漱石山房記念館の基本情報

ここがポイント

  • 2017年9月24日にオープンした「夏目漱石」の本格的な記念館
  • 「漱石山房」の一部を再現し、漱石が暮らし、執筆した空間を可視化
  • 「文学館」として漱石やその文学の紹介
  • 図書館やカフェも設置

 

参考 基本方針新宿区立 漱石山房記念館

 

漱石公園の基本情報

みどころ

  • 富永直樹作の漱石胸像
  • 漱石の関連資料やパネルを展示している「道草庵
  • 漱石の没後、遺族が家で飼っていた犬、猫、小鳥などを供養した「猫塚

 

参考 漱石公園新宿区HP

 

夏目漱石が晩年に過ごした家があった場所なんだって!

 

ご利用案内(アクセス・開園時間・観覧料など)

住所〒162-0043 東京都 新宿区 早稲田 南町7番地

 

開園時間

  • 漱石山房記念館:午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
  • 漱石公園:4~9月(午前8時~午後7時)10~3月(午前8時~午後6時)

 

休館日

  • 漱石山房記念館:月曜日(休日でない場合は、直後の休日でない日)、年末年始
  • 漱石公園:年中無休

 

観覧料(通常展)

  • 一般:300円
  • 小中学生:100円
  • 団体20名以上の場合、一般150円、小・中学生50円
  • 特別展等の開催時の観覧料は、内容により変わります。
  • 障害者手帳をお持ちの方は、受付にご提示いただくと観覧料が無料になります。

 

参考 ご利用案内新宿区立 漱石山房記念館

 

 

駐車場は無いので、公共交通機関を利用してね。

 

 

注意
※掲載されている情報は現時点でのもので、最新情報とは限りません。必ず事前確認の上でご利用下さい。

 

 

漱石山房記念館へ!

漱石山房記念館の外観拡大

1F フロアマップ

※漱石山房記念館パンフレットより参照

漱石山房記念館のパンフレットに記載されている1Fのマップ拡大図

漱石山房記念館」の1Fと「漱石公園」の見取り図。

記念館はガラス張りになっているので、外からも中からも眺めが良い

参考 フロアガイド新宿区立 漱石山房記念館

 

1F エントランス

漱石山房記念館のエントランス

エントランスでは「等身大」?の漱石がお出迎え。

漱石にゆかりのある新宿のマップも見ることができます。

 

1F ブックカフェ

漱石山房記念館のブックカフェのメニュー

漱石山房記念館」のガラス張り沿いに設置されている、ブックカフェ

メニューには「吾輩は猫である」に登場する空也のモナカセットも。

漱石作品や関連図書を読みながら、ゆったりと過ごしてみては?

 

猫のイラストがかわいい!

 

 

1F 導入展示

「展示室内」の撮影は禁止なので、撮っていませんが、エントランス右手のチケット購入場の前に、漱石を知る上での基本情報が展示されています。

その生涯や人物像、家族などカテゴリーに分かれていて、見やすい展示。

より漱石の人柄を感じることができます

 

おすすめポイント音声ガイドの貸し出しが「無料」!
参考 音声ガイドあります。新宿区立 漱石山房記念館 吾輩ブログ記事一覧

 

後日「漱石山房記念館」ブログでその存在を知ったのですが、音声ガイドがなんと「無料」で貸し出されています!

記念館内20カ所で解説を聞くことができ、全て聞いても所要時間は約30分

音声ガイドを利用して、漱石に関する知識をさらに深めてみてはいかが?

 

今度行く時は、音声ガイドを忘れずに借りよう!

 

 

1F 漱石山房再現展示室

漱石山房記念館の1Fの漱石山房再現展示室

チケットを購入してすぐ裏に、「漱石山房再現展示室」。

あまり、このような展示方法を見たことがないので、興味深い作りです。

この再現された家の中に、「漱石書斎の再現」を間近で見学可能。

本が敷き詰められていて、雰囲気のある書斎でした。

この家は平屋建ての和洋折衷の建物で、客間では週1回木曜日に、「木曜会」と呼ばれる文学サロンが開催されたとのこと。

 

漱石山房記念館の1Fの漱石山房再現展示室の様子

ベランダ式回廊も再現されています。すてきな家ですよね!

 

漱石山房記念館の1Fから外を見る

1Fから公園側を見てみると。

ガラス張りの建物なので、光がたくさん入り、外の大きく育った「芭蕉(バショウ)」も見ることができます。

「漱石山房」を象徴する植物といえば、芭蕉とのこと。「漱石山房記念館」の周りにも数カ所、植えられています。

その位置も、漱石が植栽した場所に合わせているとか。

 

「漱石山房記念館」のブログにその所以が記載されており、とても興味深く読ませていただきました。

参考 バショウ成長中!新宿区立 漱石山房記念館 吾輩ブログ記事一覧

 

芭蕉をこの場所に植えた時の小さな姿から、想像もできないほど成長した様子を見て、

「よくここまで大きく育ったなー。」と、感慨にふけってしまいました。

 

こんなところも「漱石山房記念館」による「漱石」への愛情を感じる一つかもしれません。

 

さまざまな部分で「漱石の世界」を体感できるようになっているんだね。

 

 

 

漱石山房ゆかりの植物

漱石山房記念館の外に植物の説明パネルが並んでいる

先ほどの、「芭蕉」と同じく、「漱石山房記念館」の周りと漱石公園には、漱石の記述や作品に由来する植物が植えられていて、それぞれに「漱石山房の植物」の説明パネルが並んでいます。

 

漱石山房記念館にある芭蕉の説明パネル2
漱石山房記念館にある芭蕉
漱石山房記念館にあるザクロの木の説明パネル
漱石山房記念館にあるザクロの木
漱石山房記念館にある栗の説明パネル
漱石山房記念館にある栗の木

芭蕉の他にも、様々な草木が植えられており、9月初旬の今は「ざくろ」や「」がなっていました!

とくに「ざくろ」はあまり見る機会がないので新鮮。

 

2F 展示室(通常展・特別店)

漱石山房記念館の中は黒猫が案内してくれる

2Fへの展示室に行くまでに、幾度もこんな「黒猫」に出会います。

この黒猫に誘われて、2Fの展示室へ。こちらも写真撮影は禁止

展示室につくまでの間、漱石文学の名文が切り取られ、壁に展示されています。

そのフォントや文字の大きさも大小様々で、ここはまた違った視点から漱石文学が楽しめる場所

こだわった見せ方のおかげで、全ての文章を一つずつ噛み締めることができました。

 

漱石の本をはじめから読みたくなる!

 

 

2018年7月21日 ~ 2018年9月9日までは、【(通常展)テーマ展示「夏目漱石」を知らないキミたちへ】の展示。

吾輩は猫である」、「坊っちゃん」を通して、子供から大人まで、まだ漱石を知らない方に向けた展示会です。

子供が見ても理解できるような説明の為、とてもわかりやすい。

実際の原稿や書簡、初版本も見ることができます

 

日曜日の午後。そんなに混雑しておらず、ゆっくり過ごせたよ。

 

 

B1F 講座室・図書室

今回は行きませんでしたが、B1には講座室図書館があります。

図書館には漱石作品や関連書籍が約3500冊所蔵されていて、閲覧可能

※貸し出し不可

 

 

漱石公園

漱石公園の入口 遠目で見る

漱石山房記念館」の隣接に漱石公園はあります。

公園と名前はついていますが、面積は1029.12m2

決して広くはなく、イメージとしては「」といった感じでしょうか。

漱石山房記念館」を見て、漱石の知識を増やした後に訪れると良いのでは?

 

漱石胸像

漱石公園にある漱石の胸像

富永直樹作(平成3年建立)の夏目漱石胸像

碑面には『則天去私』の碑文があります。

旧1000円札の漱石とはちょっとイメージが違いますね。

 

 

道草庵

漱石公園にある道草庵

漱石の関連資料やパネルを展示。

 

 

猫塚

漱石公園にある猫塚

漱石公園にある猫塚の説明パネル

漱石の没後、遺族が家で飼っていた犬、猫、小鳥の供養のために建てられたもの。

説明パネルもあります。

 

漱石の散歩道

漱石公園にある漱石の散歩道マップのパネル

漱石公園の入口には「漱石の散歩道」のマップがありました。

 

夏目漱石の散歩道

このマップは「漱石山房記念館」にも置いてありますし、漱石山房記念館のHP上でも見ることができます。

参考 周辺まち歩きマップ新宿区立 漱石山房記念館

 

時間が許せば、この界隈をマップを見ながら散歩をすると、より漱石の文学が身近に感じられることでしょう。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

都心、新宿区早稲田での「夏目漱石」散歩のご紹介でした。

時間があまり無かったので、今回は漱石山房記念館漱石公園の2カ所のみの訪問。

さらに「漱石山房記念館」に行った後に、「漱石の散歩道」マップ片手に周辺まち歩きをすれば、「歴史」も「文学」もより楽しめること間違い無しです。

 

こじんまりとした記念館と公園ですが、その端々に漱石への愛情を感じることができます。

漱石をあまり知らずに訪れても、「もっと漱石のことが知りたい!」「漱石の本がまた読みたくなる!」と思ってしまうような素敵な場所でした。

 

登山やハイキングも良いですが、たまには「文学」散歩も新鮮です。

 

今度は周辺まち歩きもしたいな。

 

 

それでは、今日もすてきな一日を。

 

 

※私が好きなのは、「こころ」と「それから」。久しぶりに読み返してみませんか?

こころ改版 (新潮文庫) [ 夏目漱石 ]
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